相手の心が読めれば、と思うことがあるのではないでしょうか。そんな相手の心が読める能力を持ったキャラが出てくる「高台家の人々」をレビューしたいと思います!
高台家の人々
作者:森本梢子
巻数:全6巻
あらすじ
相手の心が読める能力=テレパスを持つ高台家の美形3兄弟(長男、長女、次男)。
相手の心が読めるがゆえにこれまでたくさんの苦労もしてきたし、超美形でありながら恋愛にも積極的になれないでいた。
お話の中心はその長男光正と、のちに恋人になる平野木絵の物語です。
木絵は超平凡なOL。頭の中で面白い妄想をするのが唯一の趣味。
光正は会社のアイドル的存在でとても遠いと思っていたところ、光正は木絵の妄想の面白さに惹かれ、交際することに……
感想
「ごくせん」「研修医ななこ」などを手掛けた森本梢子先生の作品だけあって、随所にクスリと笑えるポイント満載です。特に、木絵の妄想の面白い事、面白い事。クスリ、どころではなく爆笑してしまうこともあるので、電車などでは読まず、お家でゆっくり読むことをお勧めします笑
クスリと笑えて、心が温まる内容ですので、私は落ち込んだ時なんかに、読み返します。読み返して、内容は知っているはずなのに、やっぱり笑えます。
木絵と光正だけでなく、「高台家の人々」というタイトルの通り、光正の祖母、祖父の恋愛、両親、そして兄弟の話も出てきますが、どれもこれも面白いです。
ちなみに光正の祖母はテレパスですが、両親はテレパスではありません。
木絵は見た目もふつうで平凡なOLですが、読み進めていくと、実は心の強い女性であることが分かります。光正の母は二人の結婚に大反対なわけですが、次第に木絵の事を認めていくわけですが、これも一般的な感動ストーリーではなく、笑いどころ満載です。
森本先生の漫画の良いところは、笑える日常を描いた漫画によくありがちな惰性になってだらだら同じ日常を繰り返すだけの展開になることがなく、物語のなかで時間がきっちり進行していて、適度なところで最終回を迎える事だと思います。
このお話も、時間がきっちり進んでいて6巻で最終回を迎えるわけなのですが、すごく面白い漫画だっただけに、残念で寂しいですが、これから読もうと思っている人には、全館集めるにはちょうど良い巻数ではないかと思います。