他人と自分を比べてしまうこと、誰でもありますよね。「シュガー*ソルジャー」は、人一倍他人と比べてしまい、自分自身を大事にできない女の子が主人公の少女漫画です。
シュガー*ソルジャーについて
作者:酒井まゆ
巻数:全10巻
あらすじ
主人公の真琴はモデルの姉を持つ高校生。幼いころから周囲の人にちやほやされる姉を見て育ち、両親も姉ばかりをかわいがっていました。そうした境遇から、なかなか自分自身を認められません。
高校生になり出会ったのは、入谷君というイケメンで人当たりのいい男の子。真琴も入谷君に惹かれていきますが、彼には秘密がありました。はじめは表面的な面だけ見えていた真琴も、次第にそれだけではないことに気づきます。
見どころ
一番の見どころは、「ごく普通の女の子」と「イケメン」が恋愛するご都合主義の漫画ではないところです。
みんなが憧れる男の子が普通の女の子を好きになるのには、理由があって、読み進めていくうちに女の子(主人公)を好きになって応援したくなります。それでいて、「告白」や「秘密」など、女の子がキュンとするポイントはおさえています。
さらに、何度も登場し、主人公につっこむ「つっこみうさぎ」といううさぎの発言もみどころです。うさぎが登場すると、シリアルなシーンもなぜか笑えてしまいます。
心に響く言葉
恋愛がうまくいかない主人公が、すぐにあきらめようとしたときに友人が言った言葉です。「“私なんか”っていうのは いつかあなたを好きになってくれる人に失礼じゃないかしら」
私がどんな影響を受けたか
「あの人と比べて私なんて・・・」と言うのは簡単で、そう言っていれば自分が傷つくことはありませんが、周りの人の気持ちを考えていない発言だということに気づきました。
また、この漫画を読んだ後に、自分自身を認めて褒めてあげたり、自分自身をいたわったりするように心がけたら、周囲の人も優しくなったと思います。自分自身をいたわるとは、疲れたら早めに寝るとか、寒い日に湯船につかるとか、そういった小さなことです。
こんな人に読んでもらいたい
自分自身を認められない人、または否定的なことを言われたことがある人に読んでもらいたいです。
一人ひとり、生まれてきたことには理由があって、自分が自分を大事にできないことで悲しむ人もいるということを知ってもらえると思います。
入谷君が真琴(主人公)にかける言葉は、自分自身に語り掛けているものとして受け取れるのではないかと思います。