Paradise Kissについて
作者:矢沢あい
巻数:全5巻
あらすじと感想
Paradise Kissは服飾の専門学校に通う男女のグループに、ひょんなことからモデルをする事になったが、最初はそれらの専門学生を見下していた一流大学を目指している主人公の女性の人間関係を描いた漫画です。
そしてこの漫画は服飾という、ファッションをテーマにしていてだからこそ自己表現が分かりやすく表現されている気がします。
というのもファッションにたいして無頓着という人も居ますが、それも一種の無頓着という自己表現で、またこだわりを持っている人というのは、なにかしらそのファッションで表現したい自分像をもちながらファッションをコーディネートしていると思います。
そして、この漫画の登場人物はファッションが奇抜ですが、それぞれ自分の性格や趣味などを映し出したようなファッションで、そのことから周りに良い影響でも悪い影響でも与えていて、主人公の女性はこれらの人からいい影響を受けて自分の進む道などが変化して行くので、個性の重要性や他人の個性から受ける刺激という物について考えさせられました。
そしてこの漫画では主人公でヒロインの女性は高校生で、そのヒロインが好きになった男性や仲良くなったグループは専門学生という、社会でいう一つ上のコミュニティに所属している人ということから、この刺激についてさらに考えさせられます。
主人公は目の前に進学という目標があり、まさに仲良くなった人が自分が目指している道とは違うけれども進学という目標のまさにその位置に居る先輩だったからこそ、受ける刺激も多く自分の価値観との違いなどでもやもやする事もあったけれども、その事で成長に繋がったので刺激を受ける事のメリットみたいな物を読んで感じる事が出来ました。
そして、人生の先輩の年上の人については少なくとも年齢という事では自分がこれから進む道をまさに歩いて来た人なので、自分の将来につて考えるときはそういったところからヒントを見つけるのが賢いのかもしれないなと思いました。