NANAは地元から一緒の上京して来たバンドメンバーが売れるまでそして売れた後のお話で、上京して出会った人との人間関係が見所の漫画です。そして、個性的なファッションも見所となっています。
そんなNANAについて感想を書いていきたいと思います。
NANAについて
作者:矢沢あい
巻数:現時点で21巻
感想
この漫画が他と違うなと思うのが、登場人物のほとんどが超個性的なキャラクターで誰一人として同じような人が居ないということです。そしてこの漫画がその超個性的な登場人物達のその中での人間関係を描いていることから、人の価値観の違いなども拡張されて描かれているので、価値観の違いを理解すること、違う人間同士が関係性を気づいていくことの難しさについて考えさせられました。
十人十色という言葉があるように、人は同じ人というのは一人も居なく、大なり小なりそれぞれ我というものが存在していると思います。そして、その中でも相手と関係性を作っていく上で相手のことを理解するのは無理なのかもしれないと思いました。
自分と違う人のことをしっかり理解するというのは出来る人は居ないのではないかなと思い、そうではなく相手のことを尊重するということが重要なのではないかと思います。
NANAの中でもバンドメンバーやその周辺の人達は家族同然くらいの仲の生活を送っているけれども、すれ違いや対立も多く、その中で恋愛に発展している人達を見てみると、価値観が似ていたからというよりもお互いの価値観を尊重できたからというような感じがします。
そして、人間関係というのはある意味良い意味でも悪い意味でも誤摩化しという作業なのかなとも思います。腹が立つことも、それはおかしいということも出てくる中でいかにそのことを出してはいけない場面で表面に出さすに誤摩化すことができるかということになるのではないかと思います。
NANAはキャラクターの個性を分かり易く付けることで、価値観の違いやそれを理解することの難しさ、端から見たら分からない人の感情というのを見せてくれるよな作品だと思います。