イケメンとの恋って、誰でも一度はあこがれることがありますよね。今回は、男の子が大の苦手だった主人公が、イケメンに一直線な恋をする、コイバナ!―恋せよ花火―をレビューしたいと思います。
コイバナ!-恋せよ花火-について
作者:ななじ 眺
巻数:全10巻
簡単なあらすじ
この作品の舞台は、男子7対女子1の高校で、主人公の花火は、衣食住について学ぶ女の子ばかりのL科クラスに通っています。
というのも、花火は、大のオトコ嫌い、通り過ぎるだけでも苦痛という女の子なのです。いつものように息を止めて、うつむきながら男子とすれ違っていた花火は、他のクラスのイケメン、宇野誓と出会い、その挙動不審な動きから、目をつけられてしまいます。
そしてちょっかいを出されていくうちに、花火の心は揺れ動いていき、ムカつきながらも誓が気になる存在になっていきます。
ココが見どころ!
見どころは、オトコ拒否症だった花火が、初めて恋をした時の一直線さです!恋の力って、本当に人を変える力があるんですね。
初めて恋に目覚めた花火ですが、好きになった誓には、かわいい彼女がいることを知ります。好きな人に彼女がいるとわかったら、すぐにあきらめてしまうという人はいませんか?
花火は、彼女のいる誓に対して、好きでいるだけ!と堂々と、好きでいることはやめない宣言をします。そのシーンは自本当にまっすぐで、清々しいくらいです。
たしかに、好きな人に彼女がいるとわかっても、そう簡単に好きな気持ちを消すことはできないですよね。花火の恋は、無事に成就するのか、しないのか、それまでに心の成長や、乗り越えていくこともたくさんあり、ハラハラドキドキの展開でおもしろいです。
また、この作品は、花火の恋だけでなく、花火の周りの友達の恋愛についても色々と描かれています。決して叶わない片想いから、カップル同士のすれ違いまで、色々な恋愛がパターンごとに丁寧に描かれているので、そこも見どころです。
そして、何と言ってもそれぞれのキャラクターが個性的で、良いところがあって愛らしいので、みんなの恋を応援したくなります。現在、恋愛をしていない人も、思わず恋をしたくなってしまうと思います。
こんな人におすすめ
片想い中だけど、なかなか告白できないという方に、是非とも読んでいただきたいです!悩みながらも今の恋に向かって、いつも一生懸命で、一途な花火の姿に、たくさんの勇気をもらえると思います。
ただ好きでいるということには、とてもパワーがいりますが、ここまで人を好きになれたら、幸せなのでは?とすら思えます。
主人公の恋だけでなく、様々な恋愛を読むこともできますので、恋を通して成長したいという人にもおすすめです。読めば今の自分の恋のヒントを見つけられるかもしれません。そして一歩踏み出す勇気をもらえるような作品です。