今回は少女漫画の中でも特に異色なこどものおもちゃを紹介したいと思います。
あらすじ
この作品の舞台は最初は主人公の倉田紗奈が小学生という事もあって学校を中心にストーリーが進みます。そして主人公の紗奈は芸能人で子役をやっているのですが同じ小学校に通っている羽山秋人との恋愛を描いた漫画になります。
こどものおもちゃについて
作者:小花美穂
巻数:全10巻
この漫画のみどころ
ここまでは別に特に変わった要素ない普通の少女漫画のように感じます。ですが、この作品がすごいのはただの少女漫画でなくその当時問題になっていた学級崩壊も扱っている点です。
その中心となっていたのが主人公に恋心を抱いていた羽山秋人になるのですがその秋山に正面からぶつかって行って問題行動を止めようとするのが主人公の倉田紗南です。
ですから、主人公はかなり強気な性格で女性も男性もこの少女漫画を見ていて痛快さを感じるくらいです。
実際に私もこの少女漫画を見て驚いたのはその点でそれまで私が抱いていた少女漫画とは明らかに扱うテーマが違うと思いましたし、主人公が男に簡単に惚れるようなタイプでないのが良いと思いました。
また、扱うテーマが割と思い割にはちょくちょくギャグを挟んでくるのでこの少女漫画を読んでいて苦痛を感じないです。
確かにベタベタな恋愛マンガを読みたいという人には不向きな少女漫画ですが、シリアスとギャグが好きな人にはこの少女漫画はかなりおすすめです。
また私がこの少女漫画を読んで一番衝撃を受けたのが主人公の倉田紗南の母親です。
普通の世界を舞台にしかも割と重たいテーマを扱った少女漫画なのにその母親の存在自体がギャグになっているのが良かったです。
常に頭にリスを乗せているような主人公の母親が出てくるような漫画は普通はただのギャグ漫画です。
ですが、このこどものおもちゃという少女漫画は違います。こういう明らかにふざけたシーンも漫画の内容がかなり重いからそれを少しでも軽くするための装置だと思うと本当によくできていると思いました。
特にこのこどものおもちゃという少女漫画を読んだ事がないという男性はぜひ一度読んでみて欲しいと思います。
想像以上に面白くてかなり驚きます。普段からシリアスとギャグがある漫画を好んで読む傾向にある人はこの少女漫画はおすすめです。
確かに絵柄はずばり少女漫画ですが男性が読んでも十分面白い内容になっています。
これを読むと少女漫画もただの恋愛だけの漫画でない事に気づきます。