恋愛はひとそれぞれ、いろんな恋がありますよね。両想いなのに、上手くいかなくなってしまうこともありますし、恋してはいけない人に片思いしてしまうことも。
「いつでもお天気気分」はそんな様々な恋模様が描かれた作品です。
いつでもお天気気分について
作者:羅川真理茂
巻数:全7巻
あらすじ
「しゃにむにGO」や「赤ちゃんと僕」の作者、羅川真理茂による物語「いつでもお天気気分」。
この物語の主人公は「平成が生んだ暴れ馬」と言われ、周りから恐れられている赤馬竜次。彼が猪俣多麻に振られるところから物語は始まります。猪俣とは別の高校へ進学した赤馬。
入学当初はあまりクラスに馴染もうとすらしていなかった彼ですが、同じクラスメートの眉村進之介と矢野秀と共に行動するようになります。そのきっかけは矢野秀の姉・栗子。彼女が入っている部活は部員数が少なく、廃部寸前!
秀や栗子に頼まれ、仕方なく入部したものの、なんとその部活は「茶道部」でした。しかも、昔、一週間だけ赤馬と付き合ったことのある竹内麗子が部長を務めていたのでした。
ひょんなことから茶道部に入ってしまった赤馬。彼の高校生活はどうなっていくのでしょうか…。
仲良し三人組の恋愛
やはり冒頭で登場する猪俣と赤馬との恋愛模様はこの作品の中心にあると思います。品行方正で優秀な猪俣と「平成の生んだ暴れ馬」と言われるくらい不良だった赤馬。
そんな二人の出会いは中学。
全然タイプの違う二人でしたが、惹かれ合っていました。ようやく付き合うことができたのに、なぜだか別れてしまいます。
物語の初めは、別れてしまった猪俣のことをずっと思う赤馬。そして、自分の気持ちをきちんと伝えようと奮起!
なんだか応援したくなってしまいます。
ただ、その姿に元彼女の麗子はやはり嫉妬してしまい、八つ当たりしてしまうことも。また、赤馬の姿を見て何か思うことがあるのは仲の良い秀も同じようでした。
秀は長らく血のつながっていない姉に恋していました。いけないことだとは思っていても、どうやっても姉としてみることができません…。
気持ちを隠しながら、栗子と一緒に生活して行きますが、ある日、その気持ちがばれてしまいます。
一方、恋などとは関係ないような信之介も、実は思いを寄せる相手がいて…。仲の良い三人は三者三様な恋愛をしていました。
男子3人の恋というところが他の恋愛漫画とは違うところなのかなと思います。男子高校生ならではのノリが良くてコメディーっぽい部分もあるのですが、恋愛が絡むとちょっと真剣で真面目な感じになります。
そういったところがこの物語の見どころかと思います。
こんな人におすすめ
恋愛に悩んでいる人には特に読んでほしいかなと思います。
様々な恋愛のパターンがこの物語にはあるので、共感する部分が必ずあるはずです。
考えすぎて行動できない秀や、ストレートにぶつける信之介、不良っぽいけど一途に一人の女性に恋する赤馬。
主要な三人の周りにも個性豊かなキャラクターがいるので、お気に入りのキャラクターを探しながら読むのも良いかと思います!