少女漫画の中でも特に切ない感じにさせてくれた満月をさがしてという少女漫画をご紹介します。
アニメ化もされているので知っている人も多いかもしれませんね。
満月をさがしてについて
作者:種村 有菜
巻数:全7巻
この漫画のあらすじ
主人公の神山満月(こうやま みつき)は愛してやまない桜井英知との約束でアイドルになる事を夢見ていた小学生ですが病気で満足に歌えない状態だった。
そこに満月の死が近い事を告げに2人の死神が現れます。それで自らの死が近い事を知った満月は死神のタクトから健康な16歳の少女に変身できる能力をもらってオーディションを受けて合格しアイドルフルムーンとなって芸能界で活躍するという話です。
この漫画の見どころ
この漫画の見どころはなんと言っても主人公の満月が自らの死を知りながらも英知との約束を果たしてアイドルになって自分が活躍している姿を見てもらう事を見てもらうためにがんばっている姿が良いです。
そして、それだけ英知に自分が芸能界で活躍している姿をみてもらいたいと思ってテレビ等で必死にアピールをするけれども全く英知に気づいもらえないと落ち込みながらも残された時間を使って必死にアイドル活動をしている姿がせつないです。
また、この漫画は主人公を含めて死をテーマにしており満月の元にやってきた死神二人も実は元人間で人間だった時に自殺を図ったり等して魂だけの存在になって死神になっているという経緯があり、主要な登場人物の過去がかなり重いというのがあります。
ですから、ただそれだけ重い過去を背負った人物達が多い少女漫画ですが絵柄が可愛いのであまり悲壮感を感じないです。
また主人公も英知との約束を果たしてアイドルになって英知にその姿を見てもらいたいと思ってテレビ等で必死にアピールしても英知らしき人物から何のアクションがないのは英知もすでに死んでいるからというのが物語の終盤で分かります。
ですが、それを満月自身も実は知っていてその事実から目を背けて英知が死んでいる事を知っているという様子を全く見せないです。
こういう結構重い内容の少女漫画ですが、主要人物たちの苦しみや悲しみが伝わってくるので普通の少女漫画を読んでいるよりもずっと濃い内容に感じました。
こういう人にこの少女漫画がおすすめ
可愛い絵柄と内容のギャップが好きという人にはすごくおすすめの漫画です。私も最初この漫画を見た時は内容はよくある少女恋愛ものだと思っていたのですが、想像以上に重い内容で忘れらない少女漫画のひとつになっています。
絵柄だけ見て低年齢向けと思っていたら違っていたという作品でした。