アメリカの大学生活ってドラマで誰もが一度は見たことがありませんか。今回は綺麗すぎる顔がコンプレックスでシャイな主人公が幼馴染の女子に男として認めさせるため、モデルとしてデビューする話(アレクサンドライト)をレビューしたいと思います。
アレクサンドライトについて
作者:成田美名子
巻数:全7巻
あらすじ
この作品の舞台はアメリカのコロンビア大学、主人公はアレクサンドラ・レヴァイン(あだ名はアレク)が母親からアレクサンドライトの指輪を見せられるところからはじまります。
彼の実の父親が先祖代々、花嫁にあげてきた指輪だと聞かされます。アレクには指輪をあげたい幼馴染の女子がいます。小さいころから顔のせいで女に間違えられ、そんな時はいつも幼馴染アンブローシアが彼をいじめっこから助けていました。
が、ある日、助けるアンブローシアの手が震えているのをみたアレクは、守られるのは嫌だ、これからは彼女を俺が守ると決心します。それから柔道や空手を始めて州代表になるまで強くなるが、アンブローシアにはあいかわらず友達扱いのままです。アンブローシアも周囲の友達も彼の気持ちは知ってるけれど、幼馴染って難しい。
アレクは綺麗な顔のコンプレックスを克服すべく、親友ジェイクに後押しされ雑誌モデルに挑戦します。徐々にモデルの仕事を成功させて自信をつけていくが、アレクにはモデルをする目標が彼の本当の父を探すことにもあります。
彼がお腹の中にいることを知らずに実父はギリシャに戻りました。仕事の撮影地でギリシャだったので会いに行きますが、最初は指輪を見せても分かってもらえず、そんな時に彼が続けていた空手の大会がニューヨークで開かれます。
大会前にギリシャにいたはずの実の父が会いに来て「一緒にギリシャで暮らしたい」と提案されます。ずっと愛されてないと思っていた父が自分を大事に思っていた、そしてギリシャで暮らしたいと申し出てくれた、けど、ニューヨークにはアンブローシアがいます。迷ってもしょうがない、空手の決勝が終わった時にすべての答えが自分の中で出るはずだと試合に臨みます。
アンブローシアに足の怪我を見つかりとめられても、この試合はアンブローシアのために出るんじゃない、自分のために試合するんだと言い切ります。その時、アンブローシアは今まで気になっていたアレクへの気持ちがはっきり恋だと自覚します。
見どころはここ!
見どころはアレクの成長ストーリーです。実の父から捨てられたと誤解し自分が愛されないと思いこむトラウマになってましたが、あえて実の父に会いに行く、自分の出生と向き合う葛藤や悩みも見所です。加えて、なんていっても空手シーンがかっこいい、これは惚れてしまうでしょう。
今のままでも大丈夫だけど、自分を変えたいと思っている人が読めば勇気が貰える作品です。作中に「なりたい自分はいつも自分の中にいたんだ」とニュアンスの言葉があり、読んでてじわっと感動しました。
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