今回はとても有名なカードキャプターさくらについてレビューしたいと思います。
アニメは見たことあるけど、原作は……という方は多いかもしれませんね。大人になってからこの作品に触れると違った側面が見えてきます。そんな内容についてこれから書いていきます!
カードキャプターさくらについて
作者:CLAMP
巻数:全12巻
あらすじ
ある日、主人公の木之本桜はお父さんの書庫で不思議な本を見つけます。
実はその本には魔術師クロウ・リードによってつくられた魔法のカード「クロウ・カード」が入っていました。
ひょんな事から桜はその本に触れてしまい、カードはあちこちにばらまかれてしまいます。カードがもたらす災いを防ぐため、本に封印されていた獣「ケルベロス」と共に桜は「カードキャプター」となってクロウ・カードの回収を行っていく、というストーリーです。
感想
私は、このカードキャプターさくらという作品を子供の頃に読みました。
当時は、単純な魔法少女としてのの可愛さ、キャラのかっこよさ可愛さなど、子供にありがちな作品的な良さではなく、表面上の良さしか見ていませんでした。
しかし、大人になって再び読み返してみると、子供の頃は分からなかった魅力が沢山見えてきました。
まず、個性豊かなキャラクターが織り成す人間関係です。ふわふわドジっ娘なさくら、しっかり者で親友の知世ちゃん、いつもはからかっているけど本当は桜が大好きなお兄ちゃんの桃矢、桃矢の親友で桜の好きな人である雪兎、同じくクロウ・カードを追いかける李小狼(リ・シャオラン)など、好きなキャラを挙げたらきりがありません。
また、恋愛関係もこの作品のテーマの一つです。
この漫画の作者(CLAMP)の作品の特徴として、同性愛がその世界で当たり前に認められています。カードキャプターさくらの世界でも、親友の知世ちゃんは桜に好意を寄せていますし、桃矢と雪兎は両想いだったりします。
普通の作品では、同性愛というのはそれだけで重いテーマになりがちです。しかしこの作品では、みんながあたり前のように、この世の理であるように同性に恋をしています。
初めの頃は困惑してしまいましたが、読み進めていくと共にとても清く、淡く、胸の奥をくすぐるような感じがして私はとても好きです。
話の本質としてはクロウ・カードを集めるといったものですが、同性愛が当たり前といった非日常も大人になった今なら楽しめる要素の一つであると思います。
勿論、恋愛関係だけでなく毎話変わる知世ちゃん手作りの桜のコスチューム、ケルベロスという厳つい名前であるのに小っちゃくて可愛い関西弁を話すケロちゃんなど、昔可愛いと思っていたものもより一層可愛く感じる事が出来ます。
このように、一見子供向けのような作品ですが、大人になった今でも色々な角度から楽しむことが出来ます。
小さい頃に読んだことがあるという方、もう一度読んでみてはいかがですか。