今回はドラマ化もされた大人気コミック、P.A.(プライベートアクトレス)をレビューしたいと思います。
P.A.(プライベートアクトレス)について
作者:赤石路代
巻数:全8巻
簡単なあらすじ
この作品の主人公は、大女優を母に持つ女子高生の志緒。
志緒は天才的な演技能力を生かし、アルバイトとして個人向けの女優をしている。個人的に依頼された人物などになりきり、演じることで様々な人間関係を垣間見ていく。
人間ドラマが見どころ!
この作品の見どころは、主人公が本当に様々な事情の依頼を受け、完璧に女優として演技をしながら、時には人に勇気や感動を与え、時には事件を解決したりと、様々なドラマが見られるところです。
時にはミステリーのようであり、時には感動するドラマのようであり、一つの作品なのにも関わらず、色々なテイストを楽しむことが出来ます。
また、オムニバス形式なので、時間がないときにも読みやすくできています。
高校生ながらまっすぐな性格の主人公は、周りの大人に振り回されることなくしっかりと自分を持っていて、見ていて清々しいです。また、主人公は大女優の隠し子なのですが、物語の中で本当の父親に会ったり、主人公の生い立ちに関係する話も出てきたりと、最後には主人公自身の問題も解決していき、成長も垣間見ることができます。
恋愛についても描かれているので、まさに少女漫画という面でも楽しむことが出来ます。
また、各話のタイトルには実際の人物名が用いられているのですが、それが時には詩のようであり、初めてこの漫画を読んだ当時中学生だった私は、大人っぽさにドキドキし、とても美しいと思った覚えがあります。
実際にはなかなか出来ないような内容ですが、演じるということに興味を持たせてくれた作品でもあります。
こんな人におすすめ
少女漫画ではありますが、様々な年代の人が見て面白いと思う作品です。
特に現実逃避したいと思っている女性に読んで頂きたいです。また、オムニバス形式で時間をかけずに読めるので、社会人の方にもオススメです。