今回は絶対に読むべき漫画を紹介させていただきます。
彼氏彼女の事情について
作者:津田雅美
巻数:全21巻
あらすじ
作品の舞台はとある高校。主人公は宮沢雪野。見栄を張ることに力を注いできた高校一年生。
一番を取るために徹夜をするのは当たり前。勉強だけでなく、スポーツも、そして見た目もよくしようと努力する。そのためにならどんな努力もする。
しかし、彼女が高校に入学して出会ったのは有馬総一郎という勉強もスポーツも何でもできる同じクラスの男子。彼と出会い、今まで自分が何のために一番を取ろうとしていたのかということを考え、自分を見つめなおす…。
見どころは?
この作品は宮沢雪野と有馬総一郎という二人以外にも魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
それぞれの立場でそれぞれの悩みを持つキャラクター達。
私が好きなキャラクターは十波健史。沖縄からの転校生としてやってくるのですが、昔はぽっちゃりとしたいじめられっ子。小学校の頃の同級生である佐倉椿に対して仕返しをしてやろうと長年思い続けていたのですが、その気持ちが恋ということに気づいて戸惑います。
自分が嫌な人間であったことや相手が思うようになってくれないという気持ちに悩んだりするのですが、きっと誰でも経験があることなのかもしれません。
男女問わず、性格の濃いキャラクターがたくさん出ているので、共感できるキャラを見つけて読むのはありです!友達になるということの難しさや、思春期ならではの悩み、恋愛だけでなく親との関係であったりする人間関係。
自己を見つめなおしたりする大切な学生時代を思い出させてくれる漫画です。
何度も読み直したい!
こちらの「彼氏彼女の事情」は2005年に終了した作品です。
しかし、何度も読み返すたびに違う印象を与えてくれる作品です。私はおそらく50回以上は読み直しているかもしれません。
ショートストーリーっぽい部分もあるので、途中のお話を読み返したりすることもあります。
ちなみに前半部分はそれぞれのキャラクター紹介的な話が多いのですが、後半は宮沢雪野と有馬総一郎との関係にぐっと迫っていきます。
後半部分はかなり考えさせられる内容となっているので、涙なしには読めません。ネタバレしない程度に書きますが、虐待される内容も入っているので、考えさせられる部分が大きいです。
不幸はどこから始まったのか、ずっと続いていくものなのか。でも、誰かがどこかで止めなくてはいけない。前半のそれぞれの立場が分からなければ後半の良さが理解できない構成になっているので、初めからしっかり読んでいくと、最後はすっきりとした気持ちになれるはずです!