今回はカノジョは嘘を愛しすぎてるの魅力について書いてみたいと思います。
カノジョは嘘を愛しすぎてるについて
作者:青木琴美
巻数:全22巻
簡単なあらすじ
芸能界での音楽の世界についてのお話です。
主人公の小枝理子は、人気バンドのクリュード・プレイ(クリプレ)が大好きな高校生の女の子です。自身も歌う事が大好きで、その歌声に惹かれた小笠原という青年が理子をナンパし、付き合うことになります。
しかし実は、小笠原はサウンドクリエーターとしてクリプレの楽曲を制作しているアキでした。そんな二人を中心に巡る、音楽芸能界の切なくて熱いお話です。
感想
このマンガには夢が溢れていて、それと同時に現実との葛藤が溢れています。
芸能界という厳しい世界の中で、音楽に対して誠実な人達が本物を求めて苦しみ、あがいている姿に共感できる部分が多く、いつの間にか夢中になりました。
確かに美しく描かれている部分も多くありますが、マンガというファンタジーだからこそ、希望を信じていいじゃないかと素直に思えるまっすぐさに、読んでいてキャラクターと一緒に悲しくなり、嬉しくなり、泣けてきます。
主人公の理子がとてもかわいくて、でもとてもカッコ良くて、彼女の行動にハラハラしながらも元気をもらいました。そんな彼女を見て羨ましくて悔しい思いをする人が、話の中で何人か出てきます。
その中でも、アキの元恋人である歌手の茉莉(まり)のもがいている姿は見ていて辛かったです。今の自分にはない若さも綺麗な高音も持っており、アキをも奪っていった理子が憎いという気持ちが伝わってきて、度々酷いことをしていましたが、嫌いなキャラにはなりませんでした。そんな茉莉を見捨てない人がいたのは本当に嬉しかったです。
このマンガを読んで、音楽を好きな私は、やっぱり音楽っていいなと思いました。そして、歌手やアーティストはやっぱり夢を与える人なんだなぁと思いました。
こんな人に読んで欲しい!
ありきたりな内容なのかもしれませんが、音楽が好きな人にはぜひ見てほしい作品です。
音楽中心に描かれていますが、恋愛シーンも多く、イケメンが好きな方にもオススメです。とてもスカッとする作品なので、たくさんの方に読んでいただきたいです。