今回は立川恵先生の出世作、「怪盗セイントテール」をご紹介したいと思います。
怪盗物の漫画といえば、神風怪盗ジャンヌを連想する人が多いかと思いますが、怪盗セイントテールは怪盗ジャンヌの4年前、1994年に連載開始したいわば怪盗少女物の走りともいうべき作品です。アニメ化もされた大人気作品を改めてご紹介したいと思います。
怪盗セイントテールについて
作者:立川恵
巻数:全7巻
あらすじ
主人公は、聖ポーリア学院に通う中学2年生の羽丘芽美(めいみ)。昼間は普通の女子中学生だけど、夜になるともう一つの姿、怪盗セイントテールに変身する。彼女はズバ抜けた身体能力と得意のマジックで「迷える子羊」たちを救い、本当の悪人が誰かを暴くために盗品を盗み返す、いわゆる正義の味方なのだ!
そんなセイントテールを追うのは芽美のクラスメートであり刑事の息子である、アスカJr.(本名、飛鳥大貴)。
初めはアスカJr.をうるさがっていた芽美だったが、いつしか彼のまっすぐな心意気に心を惹かれていく。
果たして、セイントテールは捕まるのか?そして、芽美とアスカJr.の恋の行方は如何に…?
見どころ
なんといっても、立川恵先生の描く純真で可愛らしい女の子の絵とキャラクターです。
芽美はもちろん、その大親友でありおっとりしたシスター見習いの深森聖良、恋のライバルである気の強い高宮リナ、それぞれの魅力をぜひ堪能していただきたいと思います。
また、芽美のペットであるハリネズミのルビーの可愛らしさも必見です!まず、ハリネズミというチョイスが良いですね。怪盗というと普通はネコなどを連想するかと思うのですが、そこでハリネズミ。立川先生のセンスを感じさせます。
そして何より、学園物の醍醐味である恋愛模様にも注目です。怪盗とそれを追う刑事(の息子)という敵対する関係にありながら、2人の仲はどうやって縮まっていくのか?そもそも、アスカJr.はセイントテールの正体に気づいているのか、気づいていないとしたら、いつ気づくのか?そして肝心の彼の気持ちは?
普通の学園物にはあるはずのない緊張感をはらんだこの恋にはドキドキせずにいられません。ライバルの高宮リナの動きにも要注目です。
こんな人におすすめ
学園物を読んでキュンとしたい!でも普通の学園物では物足りない、何か夢見るファンタジー要素がほしい!というワガママな女子におすすめ!
巻数もそんなに多くないため、最後の展開まですぐに読み切ることができるのも魅力的ですね。