今回は妖狐×僕SSについて感想を書きたいと思います。このマンガは、掲載雑誌からすると少年マンガに分類されるかもしれませんが、絵柄や内容から少女マンガという認識も多いようなのでこのブログで取り上げました。
妖狐×僕SSについて
作者:藤原ここあ
巻数:全11巻
あらすじ
この漫画のあらすじは特別な家に生まれた人と、その人の護衛として使えるシークレットサービスと言われる人達の話です。妖狐、半妖怪などの人達がメインの話で他とは違う人達の助け合いの話がメインです。ヒロインも特別な家系の出身で、主人公はそれに使えるシークレットサービスです。
感想
この漫画は妖狐・半妖怪と言った話や、先祖帰りや時間軸など日常生活ではあまり言葉にしない話がメインなので、一見自分たちの日常生活とはあまり関係ないと見えるかもしれません。しかし、この特別な家柄と言う登場人物の設定から、血筋といものについてはとても考えさせられるところがあります。
今の社会でも良くも悪くも、血筋というのは逃れられない運命のようなものでもあります。やはり親と同じような仕事に就く人が多いですし、さらに相続や贈与などな親族間で行われるようになっていて、この点については自分の置かれている環境などについて再度考えさせられることもあります。
社会に出て、例えば実家を離れた人は家族よりも仕事仲間と過ごす方が人生の中で関わる時間が多くなってくる人もいると思います。
例えば20歳で就職して、その職場関係で友達が出来、その人とは今後の人生で40年以上の付き合いになるというケースもあると思います。そう考えると家族との倍の時間を過ごすことになります。
しかし、だからといってその人から相続や贈与などがあるかと言えばそういう訳ではなく、それほどに社会の中で血筋というものが重要視されている証拠なのだなと思いました。
たとえば養子など血筋が関係ないのもある話ですが、生まれた家やそこから受ける恩恵の人それぞれの違いについても凄く考えさせられる内容になっています。
なので恵まれた家の人はそれをいかに守るか、そうでない人はそういう人達に自力で勝つために試行錯誤をするという内容は私たちの暮らしている社会の中にも当てはまる場面があるので、血筋について再度考えさせられる漫画です。