今回は、わたしが学生時代にハマった漫画である高校デビューという漫画についてレビューしたいと思います。
高校デビューについて
作者:河原和音
巻数:全13巻
物語のあらすじ
中学時代に、恋愛とは無縁で部活にばかりのめり込んでいたヒロイン長嶋晴菜が、少女漫画に憧れて高校では彼氏を作ろうと決意して、高校デビューをするお話です。
しかし、本人のやる気とは裏腹に、一向に彼氏ができる気配がありません。今までソフトボールひとすじでやってきた長嶋晴菜は、男ウケがわかっていないからです。
そこで、同じ高校の先輩である、いわゆるイケメンでモテキャラの小宮山ヨウに、モテのコーチをしてもらうことになります。
そこから、2人の恋愛が始まっていくのです。
見どころ
モテ男である小宮山ヨウにモテのコーチをしてもらう長嶋晴菜ですが、それにはある条件があったのです。それは、コーチである小宮山ヨウのことを好きになってはいけないということ。
一見、モテモテで恋愛に不自由していなさそうに見える小宮山ヨウですが、彼も過去の恋愛でトラウマがあり、女嫌いになったという意外な一面を持っているのです。
そんな恋愛に難ありな長嶋晴菜と小宮山ヨウを中心に恋愛模様が描かれていくのですが、他のキャラクターたちの恋愛にも目が離せません。
小宮山ヨウの妹の小宮山麻美も、兄しかりで異性からモテモテなのですが、小悪魔を通し越して悪魔な一面も持っており、彼女も恋愛を通して様々な変化を遂げていきます。こうした、それぞれに何かを抱えているキャラクターたちの成長していく姿が、見どころです。
こんな人におすすめ
恋愛には悩みはつきものですし、誰にでもコンプレックスもあるもの。そういう部分を慰めてくれるような、励まされるような漫画なので、そんな恋愛をしている人、恋愛がしたいけどなかなか一歩が踏み出す勇気がないという人におすすめです。
モテや恋愛とは程遠いヒロインの長嶋晴菜が、持ち前の前向きな明るさで果敢に恋愛に立ち向かう姿には勇気づけられます。また、容姿端麗で女子からの人気が高いモテモテの小宮山ヨウでも、過去の恋愛が原因でトラウマを抱えていて、それを克服して恋愛に向き合う姿にも勇気がもらえます。
実際に、物語の中には、上手くいく恋愛ばかりが描かれている訳ではなく、失恋してしまうストーリーも入っているのですが、それでも、読み進めていくと最後には幸せな気持ちになれます。
高校デビューを読むと、恋愛に対してプラスに捉えられるようになります。