10代の頃、どんな夢がありましたか?私はひそかに憧れていた夢はあったけれど、追いかけることが出来ないまま大人になりました。
だからこそ、夢に真っ直ぐに向き合って進む人が、とても素敵に見えました。
10代の頃、真っ直ぐに夢を追いかけた人も、それが出来なかった人も、是非読んで欲しい、おすすめしたい作品があります。
ファッションデザイナーになることを目指して、自分の夢に全力で進んでいく主人公のお話『ご近所物語』を今回ご紹介したいと思います。
ご近所物語について
作者:矢沢あい
巻数:全7巻
あらすじ
主人公、幸田実果子はファッションデザイナーを目指して『矢澤芸術学院』通称『ヤザガク』に通う高校生。夢は自分のブランドを持つこと。
幼なじみの山口ツトムや、同じく夢を持ってヤザガクに入学した仲間たちと『アキンド』というサークルを結成。夢に恋に、悩みながら、ぶつかりながら、真っ直ぐ進んで行く青春物語です。
『ご近所物語』の見どころは?
『ご近所物語』は主人公の幸田実果子はもちろんのこと、他の登場人物たちも個性的でそれぞれ魅力的なんです。
真っ直ぐに夢にひたむき向かう実果子は、もちろん眩しくて、素敵な子だけれど、夢に真っ直ぐになりきれず悩んだり、葛藤する登場人物たちもまた、何となく共感してしまったり、そういう感情と合わせて成長していく姿に、どんどん引き込まれていきました。
私が特に好きだったのが、及川歩。個性的な登場人物の中で、唯一と言っていいほど、普通の女の子ですが、自分をしっかり持っている、素敵な女の子です。歩のせつない片思いの行方も、『ご近所物語』の見どころの一つだと思います。
夢や恋や自分に、それぞれの向き合い方で、それぞれが自分で決めて進んでいく姿が、とても好きで、自分の夢を1番に追いかけても、大事な人のそばにいることを何よりも大切にしても、それぞれの答えがあって良いのだ、というスタンスが、このお話の好きなところでもありました。
何度読み返しても、ふと読み返したくなる作品です。
『ご近所物語』もうひとつの見どころ
『ご近所物語』はストーリーはもちろんのこと、もうひとつ注目したいのは、やはりファッション!主人公がファッションデザイナー志望ということで、とにかくお洒落で可愛いのです。
洋服も可愛いのですが、注目はアクセサリー。ヘアピンやピアスが抜群に可愛くて、当時中学生だった私は、実果子と同じラインストーンの付いたヘアクリップが欲しくて、探して探してやっと見付けて、同じ髪型にした思い出があります。
作者の矢沢あいさんの作品はどれも、登場人物たちのファッションがお洒落ですが、『ご近所物語』のファッションは特に大好きでした。
続編の『paradise kiss』も同じく『ヤザガク』が舞台の作品なので、ファッションが好きな方や、お洒落が好きな方には『ご近所物語』と合わせて、おすすめの作品です。