「フィーメンニンは謳う」という作品をご存知でしょうか?山口美由紀先生の作品で1990年~1992年にかけて「花とゆめコミック」から連載された漫画です。
かなり古い作品で単行本は全5巻。当時の山口先生もおっしゃっていましたが漫画に描く自分のファッションセンスが今一つという話を見た記憶があります。確かに…うん…まあ…と共感を覚えますが、ストーリーは濃厚、どっぷりとハマること間違いなしの作品です。
あらすじ
ヒロインはリーナ・オルファース。苦学生で成績は二番手。幼少の記憶が断片的にしかなく、ストーリー当初、本人は知らないが祖母が人間の世界に定着した「聖なる乙女」と呼ばれる妖精であり、そのクォーターに当たります。
ユリウス・ウランデッド。リーナのクラスメイトでリーナのライバルでもあった人物です。眼鏡で仏頂面。リーナにとって天敵のような人物でした。
そして、シルヴィ。リーナとミルッヒを出あわせ、妖精の世界に彼女たちを妖精の世界に連れて行った人物です。リーナは彼のことを思い人かもしれないと考えていました。
さらに忘れてはならない、ミルッヒ。リーナがお花畑で拾った女の子。名付け親はリーナであり、実は妖精女王というやんごとなきお方。
ざっくりとあらすじを紹介するとヒロイン・リーナが妖精の世界に行き、奮闘をしながら妖精の少女を育てる話です。ざっくりすぎますよね。
みどころ
見どころは不思議な国をベースにした物語とミルッヒのかわいらしさ、そして敵である魔物側にいるラミアドナやフェロール、ビーの心情などを盛り込んだストーリーでしょう。
ほのぼのとした展開から徐々にシリアスにそしてなぜかお笑いに…(特にファーあたり)。徐々に明かされるリーナの記憶。そしてユリウスの想いと真相がわかってくるごとに続きが本当に気になって、一気に読んでしまうストーリーは実に面白いです。
ジャンルは癒し系幼女育成型ファンタジー恋愛漫画。なんだかどこかのゲームみたいですが、間違ってはいないと思います。とにかく癒されます。急展開にドキドキします。そして、最後のシーンで感動できます。実に構成がしっかりとした漫画です。
癒されたい、ドキドキしたい、感動したい人にお勧めです。