ドラゴン騎士団はお勧め!
少女漫画は飽きてしまったけど、少年漫画は子供っぽい、青年漫画の絵が好きではない、そんな人にお勧めなのが、押上美猫先生の「ドラゴン騎士団」です。
ドラゴン騎士団は、月刊ウィングスで連載されていた漫画で、独特の絵柄とストーリーで熱狂的なファンが付いていました。どこか少年漫画のような硬質な絵柄なのですが、キャラクターの描写は繊細で恋愛要素もあり、今までにない少女漫画だと思い、夢中になって読んだものです。
そんなドラゴン騎士団の魅力を、お伝えします。
ドラゴン騎士団について
作者:押上 美猫
巻数:全26巻
難解なストーリー
ドラゴン騎士団は、あらすじの説明がとても難しく、友人にお勧めするときは、「とりあえず読んでみて!」と言って手渡していました。
主な登場人物として挙げられるのは、ラス、ザッツ、ルーンの3人です。この3人が竜騎士として竜帝に仕え、邪悪な魔王ナディルに立ち向かう冒険の様子を描いています。
しかし、魔王ナディルを(一応)倒したところから始まりますし、3人の少年たちもすぐに別行動を始めます。そのストーリー展開は複雑で、「王都編」「竜都編」「秘宝編」などと細かく分かれています。
作者は、始めに物語を構成し、それぞれの話に伏線を張って書き進めていきました。ですが、作者によればその伏線は全て回収しきらず思わぬ方向に話が進んだ、ということです。ただ、ストーリーの複雑さや、極上のミステリー小説にも似た謎解きが楽しく、当時の私は次巻が発売されるのをいつも心待ちにしていました。
キャラクターにうっとり!
ドラゴンナイツのキャラクターは、先ほど紹介した3人の他に、たくさんの美少女が出てきます。また、タイプの違うイケメンも多く、必ず、お好みのキャラを見つけることができると思います。
私の場合はキチェルという元盗賊の少女が大好きで、彼女が出てくる巻を何度も読み返しました。威勢が良くてちゃっかりものなのですが、聡明さと強さを持っていて、さっぱりした性格の少女です。
元盗賊仲間のザッツではなく、年上で包容力の高いお兄さんキャラとイイ感じになったのも、意外な展開で好きでした。他にも、女性らしいけどタフで愛情深いセシアや、ラスとの意味ありげな関係で萌えさせるカイスターン、悲しい宿命を背負うギルなど、魅力的なキャラが目白押しでした。
とことん非日常を味わいたい人に!
ドラゴンナイツは、独特の世界観があり、中途半端ではなく思い切り現実逃避したい時にお勧めです。
余計な説明をせずに淡々とさまざまな事件が起こっていくので、一気読みを楽しんでみてはいかがでしょうか。