BASARAについて
作者:田村由美
巻数:全27巻
どんな内容か
BASARAは、一人の少女が王制を倒し革命を起こすために戦う壮大なストーリーの少女マンガです。舞台は未来の日本で、文明が滅びています。
何百年か王制が続くのですが、ある日運命の子と呼ばれる子が生まれ、革命を起こすと周りに期待されて育ちます。
しかしそれを耳にした王子に殺されてしまいます。
とっさに双子の妹が兄の死を隠すために兄のふりをし、革命を起こすために伝説の刀を探して全国を旅していきます。
感想
ほかの作品と違うところは、政治的な話が中心であること、未来の話なのでファンタジーではあるのですが文明が滅びていたり王制であったりするため歴史マンガが好きな人も読めることです。
主人公をとりまく革命軍の仲間はもちろんですが、敵である王家の人間の中にもいい人がいたり、敵から味方になる人がいたり、とにかく登場人物が魅力的な人ばかりです。全国を旅するので、本当にたくさんの登場人物が現れます。
それぞれの土地でいろいろなことが起こり、その一つ一つが完成されたドラマになっているくらいです。
特に、黒の王、青の王、白の王、赤の王と呼ばれている王子たちそれぞれに対面するところでドラマは起こりますが、赤の王だけは村を滅ぼした直接の敵でありながら長い間ずっと会えません。
革命が起こせる直前についに赤の王に対面することになる場面は本当にどきどきします。
そこからは赤の王に対して主人公がどう接して行くのかが一番の話のかなめになっていきます。
まず、絵が少女マンガっぽくないのでそれが苦手で読むのをやめてしまう人がいるのですが、そこでやめずに読み続けるととても話が面白くて引き込まれます。
友達の中にも絵が苦手でやめていた人がいましたが、面白いとすすめたら再び読み始め、本当に面白かったと感謝されたことがあります。
ほかの少女マンガは、いいと思ってすすめてもいいという人とあまりよくないという人に分かれることが多いのですが、BASARAはすすめた人全員に「いい!」と言われました。男性にも女性にも「いい!」と言われます。