少女漫画には恋愛ものが多いですが、ハラハラドキドキの物語を読みたい方も多いですよね。「エンジェル・トランペット」は小学生の少女が主人公で登場人物も小学生が多いのですがハラハラドキドキのサスペンスです。
エンジェル・トランペットについて
作者:赤石 路代
巻数:全13巻
簡単なあらすじ
小学生の少女まりもと、その弟リンが2人だけで電車で旅をする場面から物語は始まります。アナウンサーのすみれは、電車の中で2人に出会います。
すみれは子供が好きではなかったのですが、まりもに手を握られてから助けたい気持ちがわきます。電車を降りたのちすみれはまりもとリンが大人の男たちに追われているところを目撃します。
男につかまりそうになったときリンが泣くと不思議な現象が起こり、人が怪我をしたところも目撃します。リンには不思議な力があるのですが、まりもにはまた別の不思議な力があるのです。
のちに、リンは人を傷つけるD族、まりもは人の心を動かすV族と呼ばれていることがわかります。2人のほかにも何人か不思議な力を持った少年少女がいて、追手から逃げるうちにそれらの少年少女たちと出会っていきます。
仲間が7人そろったとき、「7人の天使がトランペットを吹くとき世界を変える」という聖書の一節が出てくるため、これがタイトルの「エンジェル・トランペット」かと思われるのですが真の「エンジェル・トランペット」が物語の終盤に出て来ます。
ハラハラドキドキのストーリーが見どころ!
「エンジェル・トランペット」は登場人物のほとんどが少年少女ですが、ストーリーはとてもシリアスでミステリアスです。
謎は序盤ではなかなか明かされないので、話の続きが気になってどんどん読みすすんでしまいます。登場人物が1人、また1人と増えていくところ、最初は登場していなかったまりもとリンの両親がどうなっているのか、まりもとリンの家の隣に住んでいたまりもの同級生さなと生まれたばかりの弟がどうなっているのか、不思議な力は何なのか、追う者たちは何者なのか・・・などがだんだんわかってきます。
そしてすべてが解明されてからも解決するまでまだまだ物語は展開し、目がはなせません。政治的な要素もからんできます。
こんな人におすすめ
謎のあるストーリーが好きな方、学園もののような日常生活をえがいたものではなく、少し非現実的な世界を味わいたい方におすすめです。
絵はかわいいので、話がハードでも読みやすいです。読み始めるととまらなくなる方にも、全13巻で長すぎず短すぎずちょうどいいです。