今回は「琉球のユウナ2巻」のレビューをしたいと思います。
1巻はこちらでレビューしていますので、内容を思い出したい方はこちらからチェックしてくださいね。
尚真王は、ユウナの神力に頼りすぎて、いつか危険な目に遭わせてしまうんじゃないかと心配して距離を置こうとします。しかし、ユウナはもう自分は必要とされていないのかと不安になってしまいます。二人の関係はどうなってしまうのでしょうか。
簡単なあらすじ
ユウナは王宮に少しずつ馴染んでいき、ユウナのコミュ障は少しずつ落ち着いていきました。その頃王都ではしばらく雨が降っていなく、干ばつが続いていました。そこで雨乞いの儀式をして雨を降らせようと、祭司として王の妹である音を王の側近、夜斗が連れてきました。
感想
2巻は尚真王がユウナのことを大事にしたいという気持ちがどんどん大きくなっていくと感じる作品だと思いました。普通の女の子として幸せになってほしいし、いつも笑顔でいてほしいと願っているのです。王の妹、音は皆の前では神力があることになっていますが実は力を持っていません。尚真王と夜斗はそのことを知っています。夜斗は、雨乞いの最中に雨が降ったという事実があればいいのです、音だけで心もとなければ…と言いかけたとき尚真王は、ユウナを巻き込むなと言わんばかりの鋭い目つきで机を激しく叩きました。
雨乞いの儀式は音だけで行うので、ユウナはお役御免ということになりました。この尚真王の気持ちはわかりますが、ユウナは事情がわからないので不安になってしまいますよね。もう自分の事を必要としていないんじゃないか、私はあなたの力になりたいのに、というユウナの気持ちがいっぱいになって胸が張り裂けそうになります。
私を見て!と尚真王に詰め寄るユウナ。尚真王は、思わずユウナを抱きしめてしまいます。もうこの場面だけでドキドキします!このままくっついちゃいそうですが、一国の王である尚真王と、女官でも何の肩書きもないユウナの間にはみえない壁のようなものがあってなかなか距離が縮まりません。
物語の後半、ユウナはあることがきっかけで尚真王達と離ればなれになり、尚真王とは別の琉球王族の末裔、ティダに捕まってしまいます!ティダの仲間は琉球人だけではなく異国の人も混じっていますが、皆仲良くしています。ティダは仲間に対しては優しいのですが、ユウナに対しては冷酷です。
一方、尚真王はユウナがいなくなってしまってから平静を装っているように見えましたが、ティダと対峙した時、今まで見せたことのない表情で向かって行きます。そんな姿を見て、本当にユウナの事を大切に思っているんだなと強く感じました。
さいごに
1巻では尚真王とユウナがいい感じで進行しますが、2巻では試練だらけでどうなっちゃうんだろうとハラハラしながら読んでいきました。新しいキャラクターがたくさん出てきますが、なかでも敵対するキャラクターはまだ謎だらけで、ユウナはもう尚真王のところへ戻れないのか心配です。
でも一番は二人がくっつくかが気になります!それにいつもは平静を装っている尚真王が感情をむき出しにしてユウナを探しているなんてドキドキします。次巻がとても楽しみです。
「琉球のユウナ3巻」のレビューをしました。こちらもぜひみてくださいね。