最近実写化されて話題になった漫画、MARSについてご紹介したいと思います。
MARSについて
作者:惣領冬実
巻数:全15巻
あらすじ~どんなお話?~
内気な少女キラとその反対にいるような少年零との恋愛ストーリーです。
キラは美術部に所属しており、静かに高校生活を過ごしていました。零は彼女とは反対に、バイクを乗り回し、その綺麗な顔と愛嬌のある性格からクラスメートからも人気がありました。一方で暴力的な面もあり、気に入らない部分があれば相手と喧嘩になることもしばしば。
そんな二人が春休みに病院近くの公園で偶然出会います。
キラは親子を見て、マリア様のような絵を描いていましたが、ふとしたことで落としていってしまうのでした。それを拾った零。
休み明けに学校へ例が行くと、絵を描いていたキラの姿を見つけ声を掛けますが、おとなしく静かに過ごしていたいキラは嫌な顔に…。絵をきっかけに二人は少しずつ話をするようになっていき、だんだんとお互いを意識するようになります。
バイク好きにはたまらない?
書かれたのは1996年なので、少し古い印象も受けるかもしれません。服装や髪型もちょっとひと昔前という印象を受けますが、絵柄も物語も良いので気になりません。
零はオートバイクレーサーを目指しているので、かなりバイクのシーンが出てくるのですが、きっとバイク好きにはたまらないはずです。鈴鹿の8耐など、実際にあるレースの様子が描かれていて、読むだけで8耐に行っているかのような感覚になります。
どろどろとした部分
はじめは単なる恋愛ものなのかな?という印象があるかもしれませんが、キラと零それぞれが抱える闇は大きくて、かなり心にずしんと来
るものがあります。
どうしてキラはお母さんと二人で生活しているのか、零の家族について、どうして零はバイクが好きになったのか、など。
はじめから気にして読めば、最終的にすべてがわかります。最初の頃は消極的だったキラが最終的には友達もできて笑顔が絶えない毎日を過ごすようになり、零は泣くことも知らない、誰のことも本当に気にしてはいなかったのに、大切な人を見つけ、感情を取り戻していきます。
主人公の二人が強く成長していく部分がこの漫画の見どころです。
実写版を観た人も観てない人も!
実写版はジャニーズの藤ヶ谷太輔が零役、飯豊まりえがキラ役を演じました。原作は15冊で完結しているものになるので、内容は結構ショートカットされています。
なので、ぜひとも実写版だけしか知らない人には原作も読んでいただきたいです。もちろん実写版を観ていない人にも読んでいただきたいです。