今回はオタクな主人公と美人女子高生という何とも接点のない2人の甘くて切ない漫画、3D彼女のレビューをしたいと思います。
3D彼女 リアルガールについて
作者:那波マオ
巻数:全12巻
簡単なあらすじ
学校でもオタクで友達が一人しかいない、2次元アニメ好きの主人公がひょんなことから学校内でも美人で有名な彼女と絡んでいくようになり、付き合うようになります。
感想
コミュ力のない主人公のもどかしさや、ひたむきな純粋さに毎回読みながらもどかしくなります。
いじめられようが、何されようが動じない主人公のコミュ力のなさそうで実は心優しい部分に読んでいくうちにどんどんと惹かれていきます。ただオタクとして過ごしてきているのでたくさんの誤解や意思疎通の難しさが面白くもあり、笑えてしまう部分も多いです。
イケイケな彼女は見た目はイケイケだけれども実は中身は純粋で、主人公に一筋という点もいじらしく可愛くもあります。
付き合うことでどんどん成長していく主人公ですが、彼女は半年後には引越しすると宣言されているので好きになればなるほど切なくなる気持ちが胸打たれます。
主人公と唯一の友達や、なんとなく話すようになったクラスメイトの女友達など周りのキャラクターも濃くて、目が離せません。
初めは今時らしい姿の女子高生とオタクの純愛かと読んでいたのですが、読み進めているうちに彼女の大きな秘密により二人の関係性から目が離せなくなります。
最終話はもう涙なしでは読めないストーリーとなり、1話から読んできて良かったと思える見どころ満載の話になっています。純愛物ですが、笑いもあり、恋愛漫画ならではの王子様とお姫様感はないのが逆に良い漫画でした。
最後の最後まで終わりはどうなるのか想像できませんでしたし、胸がギュッと切なくなる最後となりました。
こんな人に読んで欲しい!
恋愛漫画がよみたいけれど、ありふれた美男美女のキラキラした漫画では物足りない人にお勧めしたい作品です。
またオタクだなと自分を思っている人もこれを読めば勇気が出るのではないかと思います。