外見って悩みが尽きないですよね。もっと綺麗になれたらなどなど……しかし、外見だけにこだわりすぎるのも良くないかもしれません。
そんな「可愛い」を作る、「マイルノビッチ」というマンガをレビューしたいと思います。
マイルノビッチについて
作者:佐藤ざくり
巻数:全12巻
あらすじ
この漫画の主人公は、お洒落が全く分からず服装も髪型もメイクも全てがダサいという女性です。一方、その恋の相手となるのは学年で一番モテる男性で、ファッションをはじめ全てにおいてセンスが良いという主人公とは正反対の人物です。
この「マイルノビッチ」は、そんな二人を中心に繰り広げられる学園系の恋愛漫画です。
見どころ
この漫画の特徴は、主人公が他の少女漫画には無いくらいダサくてイケてない状態からスタートするという点です。
そして、このことから可愛いというのは、作ることが出来るのだなと考えさせられます。
「可愛い」を「作る」とは
この作ることが出来るというのは、ファッションやメイクや髪型などを自分に合うものを追求して作り上げるということも勿論ですが、心構えや性格など内面を向上させることでそれが外見のかわいいということにも反映されるのだなと感じました。
主人公の女性は、元はそこまで良くないですが、メイクやファッションを改善して凄く可愛くなっていきますがそれが可愛いと見えるのは、性格の面から来ている所もあると思うからです。
例えば身の回りの人でも最初は可愛いと思っていたけれど、仲良くなっていくうちにあまり可愛いと思わなくなる人もいて、そういった人には内面のマイナス要素を無意識に感じているのかもしれないなと考えさせられます。
そして、芸能人に関しても性格が良いなどで売っていた芸能人がスキャンダルで別の面が見えた後だと同じ顔を見ていても可愛いと感じなくなることもあります。
このことから、人間は相手の見た目をみる上で無意識に内面から来る印象にも左右されているのだろうなと思います。そしてこの主人公の良いところは外見を磨かなければと行動をしているけど、そのことにとらわれすぎずに、時にはお洒落を辞めるという選択もしていることで、内面はぶれていないという点です。
お洒落も勿論重要ですが、そのことに気を取られすぎて他のことが疎かになっていたり、四六時中お洒落のことを考えるのもどうかなと再確認させられる作品です。