僕等がいたについて
作者:小畑友紀
巻数:全16巻
あらすじ
物語のメインは高校生の男女の恋愛がテーマです。容姿端麗で何でもそつなくこなしてしまうクラスの人気者の主人公、明るく前向きで可愛らしく飛び抜けた人気物ではないヒロインの女の子、そんな二人の恋愛と、環境の変化をテーマにした漫画です。
感想
この漫画を読んでみて感じたのが、環境の変化が与える影響と大人になるという事の大変さです。
身の回りに、学生時代凄く人気でちやほやされていてといった友達や知り合いまたは同級生がいる人は少なくないと思います。
この漫画の主人公もその一人で、そういうちやほやされている人でも悩む、そして持て栄されて来たからこその挫折や葛藤があるのだなという事を考えさせられました。
この漫画の主人公の環境の変化というのは壮絶なもので、切り替えたりするのは難しいと思いますが、今までちやほやされて来たという環境からの変化というのがやはり落差に耐えられないという事に繋がるのかなと思いました。
なので人生には波があり上り下がりがあると思いますが一度上がった人間ほど下がる事についてのストレス体制は弱いのかもしれません。
この漫画も前半は普通の少女漫画にある、男女の恋愛のストーリーのように展開していきますがその主人公の変化を機に漫画の雰囲気が一気に変わり、心をえぐられるようなストーリーになるのでとても面白いと感じました。
僕らがいたを読んで変わったこと
このことから自分の身の回りにいるちやほやされて来た友達についても振り替えって考えるようになり、今まではそういう人たちを恵まれていて羨ましいという見方しか出来ていなかったのが別の角度から見れるようになりました。
自分の過去も振り返ってみると学生時代に今よりちやほやされていて社会人になりそのギャップを感じた事はあったので、今後自分が成功してちやほやされる側になった時にはこの漫画で得た事を教訓として、その環境に慣れないように、ストレス体制を保てるように心がけなければならないなと考えさせられました。